※とある音声配信からヒントを得て、第二弾を投稿させて頂きました。
冥王星水瓶座時代は、水瓶座のキーワードであるI knowが刷新されていく。
つまるところ「世界(の見方)が根底からひっくり返る時期」であり「世界(の見方)を根底からひっくり返す時期」でもある。
「I know=私は知っている」この意味は決して生半可なものではない。
今まで当然だとされてきた枠組みや常識、自分にとって都合の良い便利で快適だった従来の制度やシステムが、実はこれまでいかに膨大な数の命や自然を犠牲にし踏み台にして成立してきたのかという事実。そしてこのまま惰性で続けていくことにより未来にわたり生じうる多大な損失とダメージ。これらがある事実。敢えてこの不都合な真実から目を逸らさず直視するには、少なからぬ痛みやしんどさを伴う。場合によっては自分自身の物理的精神的な拠り所自体を揺るがしかねない。この全てを甘んじて引き受ける勇気と覚悟が己にはあるのか?
巷ではこれまでも、そして現在も、諸々の社会問題の暗部が暴かれ指摘され糾弾されることは行われてきている。しかしその問題の原因を全て、指摘する当事者自身を含まない「外部」だけのせいにしてこなかったか?これらの問題が「我々自身とどのような繋がりがあるか」そして「自分自身もその問題の加担者の一人である、もしくはあり得る」という自覚を持ってきただろうか?
一旦見知ってしまうと自分にとって都合が悪くなるものには蓋をして見ようともせず知ろうともしなかったもの。そんなものが我々の身の回りには実は無数に溢れている。それを突きつけてくるのがこちらである。
『まなざしの革命放送〜Vol.038 私たちが社会を危険にしている』2023年4月20日
ランドスケープアーティストであり『まなざしの革命』の著者ハナムラチカヒロ氏によるポッドキャスト配信から。
この配信では、パンデミックに付随した医療や政治の分野にとどまらず、食糧関連、芸能界、外国人労働者、犯罪、貧困問題…等々、我々に比較的身近な、あるいは一見関係の薄く見える問題を掘り下げて検証がなされている。
「醜い事実を知ってしまった」時の衝撃、果たしてそれに自分が持ち堪えられるか?これらの事実をどう受け止めてどう考えてどう生きるか。そのままあるがままに真っ直ぐ受け取るのか、一旦保留にするのか、もしくは脳内に認知的不協和が起こり(を起こし)、事実をねじ曲げて自分の都合よい形で認識するのか。個々のありようや度量が問われ試される。大事なのは知ってしまった後なのだ。
支配と依存、暴虐と服従。これは日常生活の中でどれほど些細なことであっても、自分の意に沿わない外部のいう事に従うこと全てから生じる。ここから脱却するためには、常日頃ありとあらゆる場面でいかにこの構造が大小のフラクタルをなして偏在しているのかという事実、そして己がまず今までどれだけこの構造を容認し追随し、構造の維持に加担してきた当事者であるかということを痛烈に「知る」ことが不可避なのだ。事実は事実。都合の悪いことは見て見ぬふりをし続けてもなんとか辻褄があってきたのが、もはや隠しきれない状況になっており、そろそろ限界に近づいている。
そして知ってしまったその後、どう受け止めてどう考えてどう生きるか。世界の見方=世界に対する自分の認識をごっそり書き換えるチャンスでもある。これは各自のパーソナルな問題なのだ。
冥王星水瓶座時代は、「見て見ぬ振りしてきた事実をもはや隠しきれず見知ってしまう」ことにより、世界=自分自身の根幹を揺るがす破壊と再生が起きることを示している。